会長ごあいさつ

石川県柔道連盟会長
中西茂宏

夢の実現のためには・・・

  私の知り合いが、山形県のゼネコン関係で働いているのですが、60歳を契機に少しでも人の役に立ちたいと考え、能登半島地震の復興の手伝いに、昨年4月に石川県に来県しました。期間は5年間で単身できております。本人としては、能登半島地震の被害の現地での仕事を希望してきたのですが、現在は石川県庁内で復興関係の仕事に携わっています。
 本人曰く、県庁で働く人の意識が能登半島の人達とズレているのではないか、もっと寄り添わなくてはいけないとよく話します。また中には「今さら地震なんて」と言う人も身近に何人もいると話しております。2年の間に私たちの意識は能登から離れたのでしょうか。
 そういう中で、県柔道連盟の能登半島復興委員会も閉じてもなお、たくさんの全国からの支援金、子供達への復興のサポートイベント実績が残りました。大変ありがたい事です。感謝の気持ちしかありません。
 しかし、地震の影響も大きいのでしょうが、全日本柔道連盟の県別の柔道人口減少では、石川県は一番大きくワースト1となりました。小学生での能登地区でのガンバリの芽が出てきているところもありますが、中学、高校とつなげていかなくてはいけません。
 よく予備校等のテレビコマーシャルで、「夢は実現する」という言葉を言われています。私に言わせると、夢はほとんどの人は実現出来るはずが無いというのが私見なのですが、そういう大きなことを言って、子供たちを予備校などへ勧誘するの私はおかしいと思っております。
 その中で昨年アメリカのMLBで殿堂入りしたイチローさんのスピーチで、「夢を語るだけでは実現しない。その夢を短い期間の目標に変え、それをまた月刊、週間、毎日の実行段階の実践項目に落とし込みをしないと夢なんて実現しない。毎日、同じことをコツコツと実行する。夢と目標は違う」ということを言ってました。日本アメリカ通算4300本の安打を達成したイチローさんの殿堂入り、イチローさんが言う事はまさにその通りです。
 そういったことが大雑把になっているのではないでしょうか。子供たちの夢の実現のために、夢は毎年変わっていってもいいのですが、より具体的な目標、そして実践の行動計画に落とし込むことが大事です。それを手伝うのが我々の役目ではないでしょうか。夢を言っているだけで放置してしまうことは、大ボラ吹きと一緒です。
 能登で、金沢で、加賀で柔道している人たち、みんな夢を持っています。そのたくさんの人をお手伝いして、夢の実現に近づけていければ、石川県の柔道としても良い結果に繋がってくるのではないでしょうか。