石川県柔道連盟会長
中西茂宏
令和6・7年度重点事項
一、能登の復興支援
能登の復興を支援し、多くの柔道関係者が継続して柔道に関わっていけるようにしま
す。
二、石川育ちの柔道選手の育成
他のスポーツへの種目変更を防ぐとともに、若年層が県外へ進学をすることもなく、
石川県で全国を目指せる環境を作ります。
三、魅力ある石川県柔道の構築
普及と強化を充実させ、競技人口の増加と強化の向上を含めた魅力ある石川県柔道環
境を構築します。
2024年、元日に発生した能登半島地震では多くの人たちが被災され、今だに日々の生活に困っておられる方がたくさんおられます。
今後の生活は能登に残るか、仕事は続けるか?
そういう中で柔道に携わっている私たちは、能登地区で柔道をしている小、中、高校生、一般の競技者、柔道関係者の皆さんが一人でも柔道を離れることなく、継続できるような支援を、石川県柔道連盟としてできる限りのことを行っていきます。
その為に「能登復興特別委員会」を立ち上げて活動を行っていきます。
柔道競技者の選手層が厚くならなければ強化にも繋がりません。現在、柔道に取り組んでいる子どもたちを他競技に逃がさないように、嫌になって投げ出さないように。新たな子供たちを柔道競技に引き入れることができるように取り組まなくてはいけません。
せっかく育ちかけている子供達が、他県の強豪校で柔道する魅力に惹かれて他県に出て行かれないように。
その為に指導者の日頃の言動、年間、月間、週刊の計画とそれを子供達にわからせて日々実行して行く、身だしなみ、立ち振る舞い、柔道場の清潔さ、きめ細かい子供達へのフォロー、親御さんへのフォロー。
少年柔道の指導者、中学校の指導者、高校の指導者の三者が連携を密にしていく必要もあります。
柔道が好きだから始める、近くに柔道場があるから、あの先生が指導者として魅力があるから、こういうことなども柔道が面白い、楽しいと言う事と同じだけ重要になります。
私の長男が小学校2年から柔道を始め、中学校、高校と柔道を続けました。高校2年の夏休み前に、一年、二年生の10人全員が顧問の先生と合わなくなり退部しました。クラブ崩壊です。一、二年生全員が退部を決めたのには驚きました。その先生に対して全員が同じ気持ち、考えだったのだったと分かりました。これは大変重要な損失です。
子供達が高校卒業まで石川県で柔道を続けられる環境を皆さんと作り上げていくことがこれからの大きな課題となります。この事が石川県柔道の盤石な土台作りとなり、大きな成果へと繋がります。